今日からまた、商い始めの週が始まる。
古い付き合いの魚屋から、ウチでは珍しく
少しだけ多めの食材達を頂戴した火曜日。
海で育まれた食材、山で育まれた食材、
田畑で育まれた食材、その季節によって
風味が異なり、食感も異なる。
魚屋:BETTAKO様。
本鮪希少部位の脳天いりますか?
ウチは名称鮪は滅多に用いる事はない。
とはいえ…。
昨日今日の付き合いでもあるまいし、
訳の分からない丁寧な言い回しで、
古い付き合いの魚屋が時折ふざけてくる。
まぁ、長く付き合っていれば必要な幸達を
並べてくれるのも有り難い。
2020年時の緊急事態宣言から、飲食店が
市場から足が遠のいた頃からだろうか、
この魚屋との深い縁が改めて深まった
かにも思える。
食材の世界でも感謝。酒の世界でも感謝。
ウチが贔屓している酒屋は都内で1軒だけ。
付き合いは18年にもなるだろう。
都内屈指10軒に入るような、小洒落た有名
酒屋ではない。
20年の月日。酒場の商売を続けているが、
有名な酒屋と取り引きはしない主義である。
確かに…有名な酒屋と取引を行えば、
欲しい商品達はスムーズに手に入る。
ただ…有名な酒屋とて商売。
大人の世界の優先順位というものもある。
それはしがらみという、世知辛い世界は、
自分には性に合わない。
自由な行動や自由な発案は御法度とされ、
時として圧力と真っ向から向き合わなければ
ならない時もある。
ゆえに…ただただ長年、1軒の酒屋とだけ
付き合い続けている方が、肩の凝らない程度、
丁度良い距離感の中での付き合いがこれまた
丁度良いだけなだけである。
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