長い事、飲食業界に身を置いていれば、
そんな時は必ずアル…と私は思っている。
その日に態々ご予約を入れ、
当日に、その姿を現さないお客は、
珍しくもない。
とはいえ…。
商い中の明かりが灯された行燈の
時刻に合わせ、態々この路地裏に
方角を合わせられ、又は、
ご連絡を頂いたにも関わらず、
昨夜は、16組程の酒客達が、この路地裏
酒場の暖簾を潜られる事が出来なかった
そんな晩でもある。
手狭な小店故に、時間制限もない。
その凛とした空間に足を運んで頂いた、
そんな態々、ありがたい事とはいえ、
お断りをしてしまった方々達に、
申し訳ない晩でもある。
他の客人より私達の料理やお酒を
優先的に求めるなど、私は聞く耳を持たない。
態々この板橋駅という、コミュニティの
小さい街に、来店された方達は誰であれ、
私の中では皆さん平等でもある。
とはいえ。
昨夜も独特な空気感の街。そして…、
下車駅でもない、そんな街の路地裏に
佇む酒場に、態々足を運んで
頂いた方々達に、感謝の曜日でもある。
感謝
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