BETTAKO -其の283-

妻の故郷、熊本県人吉市。
ガタンゴトン♪とくま川鉄道に揺られ、
最寄駅から歩く。

生まれ育った東京池袋の私にとっては、
その町々の風景や香り、そして小さな
生態系を見つけながら、蔵までの距離を、
発見しながら歩く事が私の楽しみでもある。
球磨地方で愛され嗜まれる銘柄達と、
東京などの主要都市で嗜まれる銘柄達は、
嗜好が異なる面白さがある。

東京で有名な常圧蒸溜の銘柄達は、
故郷の地元では、飲まれる事は少ない。
それは、その土地の特色でもあり、
古くから慣れ親しんだ味の好みがある。
そんな昨夜。

球磨地方から地元向けの銘柄焼酎が届いた。
それは、領域を展開する術でもあり、
カタログスペックに載ってない、
隠れスペックを掘り起こし、見つけ出す、
それこそが、日本の単式蒸溜の面白さでもある。

酒場BETTAKO

昭和56年創業。池袋東口で長きに渡り営み続けてきたBETTAKOは2017年12月に一度幕を下ろし、2018年2月JR板橋駅東口徒歩3分程、滝野川の路地裏で、本格焼酎・樽生ホッピー・数種の日本酒、日替り献立と共に静かに商わせて頂いております。尚、同じ屋号の酒場が御座いますが、当店とは無関係の酒場で御座います。店主敬具