BETTAKO -其の340-

明日は我が身…という言葉がありますが、
常に僕の中に仕舞っているコトバでもあるんですよね。
先日も、知人の飲食店数軒が苦渋の決断で止むを得なく
閉じる事になったと連絡を頂きました。
同業として知人として遣る瀬無い気持ちと残念という
思いの中、ある意味飲食という舞台から一度離れる
意味合いも重々わかる内容の連絡でした。

帝国データバンク
https://www.tdb.co.jp/report/industry/20260722-insyokuten2026fh/

調査にいよると、2026年上半期の飲食店の倒産件数は
実に473件、前年同期458件を大きく上回り過去最多を
更新した記事が上記のリンクよりご確認頂けます。
集計期間:2000年1月1日~2026年6月30日まで
集計対象:負債1000万円以上・法的整理による倒産

それはあくまで負債1000万円以上の法的整理による
倒産件数であって、僕らの様な小規模・個人事業主の
閉業や廃業を含めれば、473件を遥かに超える数字が
2026年の実情なんですよね。

飲食業って数多くの業種の中で、最も参入障壁が低い
業種なんです。ある意味、資本金と衛生責任者の免許を
取得できれば誰でもチャレンジできる業種なんですよね。
僕自体、ちょこちょこと都内の物件を探してますが、
高騰家賃の物件は手が出せないのも現実なんですよね。

例:高円寺駅徒歩5分、家賃32万(月々)9.5坪
カウンター10/テーブル2、造作譲渡金150万円と仮定。
居抜き物件ですから、初期費用+で使用は可能ですが、
やり方次第では初期費用の回収の見込みはありますが、
長い目で見て立ち上げた飲食店は、それ相応の冷静な
判断と高度なビジネス戦略が伴わないと経営の現実は
厳しいですよね。

やっぱ…現在も未来も、僕に課せられてるのは、
冷静な判断力が求められてる事なんですよね。
安易に手を出すより、時代の浮き沈みを慎重かつ
冷静に見極めて次に繋げる事への学習能力を今この
路地裏で学んでる道中でもあります。
立地が全てではない事、料理が全てではない事、
経営者であり店の主人であり、何故電車を乗り継いで
まで地元民も滅多に来ない、辺鄙で都心の片田舎の様な
街に、態々遠方から態々人が来てくれるのか…という
明確な目的来店型のスキームを日々照合しながら
ゆっくりと今も歩ませて頂いております。

飲食に対して暗いお話でしたが、日々皆様達に
感謝という二文字は、何も変わらず路地裏ですが
商わせ頂きておりますので、今後とも宜しく
お引き立てのほどお願い致します。

酒場BETTAKO

昭和56年創業。池袋東口で長きに渡り営み続けてきたBETTAKOは2017年12月に一度幕を下ろし、2018年2月JR板橋駅東口徒歩3分程、滝野川の路地裏で、本格焼酎・樽生ホッピー・数種の日本酒、日替り献立と共に静かに商わせて頂いております。尚、同じ屋号の酒場が御座いますが、当店とは無関係の酒場で御座います。店主敬具