BETTAKO -其の164-

変わったことを見つけてみると、

幾つか違ったBETTAKOが見つかるんだよね。

商いの明かりを灯している時間が短くなった事

料理の一部が、お持ち帰りの容器になった事、

人と人との距離が、Physicaldistanceになった事

それくらいかな?変わったといえば...。

どう?テイクアウトは?古い料理人の仲間から

聞かれる事があるけど、楽しいよと答える。

みんな不思議がるけど、正直な気持ちを

ただ言っただけなんだよね。


テイクアウトって、僕にとってみると新鮮で
毎日、その面白さが募るんだよね。
デリバリー?やりませんよ。
それはね。

いろんな形のテイクアウトの容器や客人さんが
持参するタッパーって、これまたいろんな形が
あるんだよね。
料理って、その料理に合わせた食器、刺身や
煮物、炒め物、焼き物、揚げ物を、食器を
キャンバスに例え、どうやって盛り付けるのが
料理だけど、テイクアウトの容器やタッパーって
それぞれの容器の形に、盛り付けを壊さずに、
盛り付けるって、実に新鮮で楽しいんですよね。
フード空間デザイナーみたいなものなのかな?

ひと手間、ふた手間かけた料理を、限られた
スペースの中に、如何にその日の料理を
盛り付けるか、注文が入るたびに楽しさが広がる
客商売にいい加減はダメですよモチロン。
だから自分は、ビジネスで飲食店は
出来ないんですよね。所詮、商人なもので・・・。

酒場BETTAKO

昭和56年創業。池袋東口で長きに渡り営み続けてきたBETTAKOは2017年12月に一度幕を下ろし、2018年2月JR板橋駅東口徒歩3分程、滝野川の路地裏で、本格焼酎・樽生ホッピー・数種の日本酒、日替り献立と共に静かに商わせて頂いております。尚、同じ屋号の酒場が御座いますが、当店とは無関係の酒場で御座います。店主敬具