製作途中の幾つかあるIllustratorデータを
今宵、休みの日の中、まずはひとつ目の
途中データをようやく終わらせることができた。
自室の椅子に座りながら、いつものように
緑茶を啜り、少し思いに老けてたのだろう…。
スリープ状態の暗くなったモニターに
自分が映し出されていた。
JR埼京線板橋駅、500m圏内には約118程の
飲食店事業者数があるといわれている。
路地裏にひっそりと静かに商わせてもらい
来年で移転後4年目、ウチも118の内の一軒
なのだろう。
路地に業務用の看板を置いて、目立たせる
のではなく、あえて目立つことを避けて
いるようにも思う。
令和2年の今も焼酎の時代ではない。
焼酎ブームは再来するのか?という質問を、
池袋時代からの客人さんでもある、
大手出版社の編集長と、カウンター越しに
問われた先々週。
ブームが来るのではなく、気付かせる
きっかけを生み出すのは、酒販免許を持った
先見に長けた小売店。商品と市場を上手く
コントロールすれば、一部日本酒で
張り付いてるような飲食店もそれに付随して
餌につられて喰いついてくるでしょね。
2003年のような過大なブームはもう
来ることはないと思いますが、小規模な
商戦商売戦略と言っていいのでしょうか…。
もしかしたら来年以降の予兆はありますよ。
そこに各出版社が、煽れば…日本酒を流れで
販売している飲食店が焼酎4割、日本酒6割
といった感じになるかも?そうお応えした。
これだけ日本酒のお店が増えると、
薄利多売な形になる。蔵と酒屋は従兄弟同士
のようなもの。次から次へと新たな形を変えて
銘柄という妖艶な品が世に出る。
とはいえ商品をはかさなければ、蔵側も顔を
曇らせる。
一般消費者の購買率よりも、円滑率の高い
飲食店が仕入れる方が酒屋の利益になる。
飲食店サイドだって馬鹿ではない。
人気が高く利率の高い銘柄は据え置き、
珍しき銘柄でも、市場に知れた蔵の銘柄ならば、
商戦商品として打手の小槌になる。
それは焼酎が時代を築いていた時とほぼ同一。
それは2005年の2月。
蔵の製造はほぼ終えている時期。
取引はないが、都内屈指の酒屋の社長から
食事に誘われ、その席でその酒屋のオリジナル
新商品の話となった。BETTAKOさんなら
ストックしますよ。というお声がけの2005年。
その時代は、TwitterもInstagramもリリース
されておらず、千客万来な飲み屋優先のレアな
情報が飛び交う、少しアナログな情報共有の
古い時代があった。
その銘柄のお声がけには便乗はせず、お断りと
もう2度とその様な誘いはしないでほしいと
少し声を荒げた記憶がある。
BETTAKOに売ればアンテナになってくれる。
その様な捉え方をした会話の内容だった。
ウチは焼酎を売りにはしていない。
ウチは薩摩の酒や東京の離島、その街の背景が
あっての酒売りにしている。
消費者が珍しいと思い嗜んで貰えても、
その銘柄には、多くの奥歯を噛み締めるほどの
物語と時代背景がある。
アホみたいに銘柄をただ掻き集めて喜んでる
凡人酒場と一緒にしてもらいたくはない。
そうお伝えして店を後にした。
19年も主人として、前線で気張ってれば
いろんな事が生じる。
2010年前後から急激に飲み屋が増え、
バズるや、インスタ映えという言葉も生まれた。
池袋時代は、大河の激流の様に情報と人々が
混同していた。
路地裏でひっそりと商うには、そんな最先端な
デジタルの情報は必要ない。川のせせらぎの
ような緩く商うのが丁度良い。
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