木曜日から商いが再び始まる。
やはり…店に来てしまった。
厨房内だけ明かりを灯し、揃えた素材に
細かい拵え仕事を包丁で入れる。
客の声や音色の無い店の中。
大小異なる鍋に火をかけ、鍋の音色で
素材の入り図りは、音の無い方が
わかりやすく、自身には丁度良い。
使った道具はシンクに溜めるのではなく、
ひとつ仕事を終わらせる度に綺麗にする。
それは、次の仕事をする際に捗りやすい
からでもある。
厨房は人が見つめる舞台でもある。
2尺ちょい先に腰を下ろした客人達は
その日のネタを観れる恰好な場所。
舞台周りを小綺麗にしといて
越した事はない。
格子窓から見える外は水夜と変わり、
あともう一踏ん張りと…更に仕事を入れる
さぁー。
明日も程よく余力を残し頑張ろう…。
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