今週も無事に商いを終える事ができた。
昨年の緊急事態宣言から始まった、
BETTAKOの異なる2つのSTYLE。
日替りの献立を持ち替えられる方、
店内で食される方、営業時間短縮という
縛られた状況の中で、池袋時代からの
客人達にも、そして地元の客人達にも、
縛り続く中とはいえ多々感謝しかない。
蒸籠で造られる独特な香り、そして
奥深き不思議な魅力が詰まった
伝統製法による酒。
アイラウヰスキーが好きな方なら
ラフロイグやアードベッグという銘柄は、
ご存知かと思われる。
その独特なピートのクセに包まれた
酒を好む方ならば、滝野川の地で、
この風味を深く味わう事ができるだろう。
コアなファンには好まれる酒。
時に独特な風味を嗜む人が心の中で、
驚きと発見、面白みを見つけられれば
Phaseを広げていくという意味では、
それも酒としての楽しみ方の
ひとつだと思う。
売れる物、利益最優先です。
そんな焼酎を売る気を全く感じない
飲み屋と酒屋がひしめき合う街に、
チカラを解放していくには、
まだまだこの街では早い。
万人受けする酒よりも、素朴な楽しみ方が
練れる酒の方が楽しいものである。
個性派達の仕上げ方を日々の中、
思考を繰り返しモニタリングを続けているが、
鹿児島や宮崎の焼酎とは異なり、瓶の中で
眠る銘柄本来のポテンシャルを、最大限に
引き出した場合から、逆算数値でその風味の
変わり映えを探究している。
こういった、個性的で性格を露にした
銘柄は探求すればするほど楽しい。
それは昔の鹿児島や宮崎の焼酎にも同じ
感情があった事がある。
アルコールの刺激の中に、白系の味や
紅系の味が見え隠れする。残香は素朴な薫。
製造と生産に携わる人々は、おおよその
疑問には応えてくれる。
ただ、BETTAKO店主として流儀がある。
蔵が造るモノは蔵に任せる。
農地で育まれたモノは農家に任せる。
自然に恵まれたモノは自然に任せる。
出来上がったモノをどうするかは、
BETTAKO店主の仕事である。
酒は表面上の面白みより、古く長く
取り扱える面白みの方が、酒としての
魅力を感じ得る。
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