BETTAKO -其の287-

二件目どうするツマミのハナシの放送後
8ヶ月が経とうとしている。
静街なる路地裏の酒場の暖簾を潜られる
方々達や、再訪の方々達に感謝の日は続く。

そんな金曜の商いを終えた店内。
東京では会社員、ご実家のある大三島では、
みかんを育む農夫でもある杉ちゃんから、
郷土の土産を頂いた先日。
少しだけ遅ればせながら、封開けでご賞味
させて頂いた。
しまなみ海道の小さな地ビール醸造所
大三島ブリュワリーさんが拵えた、
ブロンドエール alc5%。
まずグラスに注ぎ入れたブロンドエールの
香りと味わいを、しっとりと利いてみた。
貴賓な薫りの奥に眠る、モルトの旨味と香りが
時間差で口の中で広がる。

Am:a-1.50bc+3.91(435ml) Kr:bc/1.44-ac3.14
At:ba4.05-ca1=(3.64mm)/tm2.0m-5.0m-13.0m

冷やされ間もない口当たりと薫りは、
時間の経過と共に、味わいの変化を、
楽しめる事ができる。

経過時間に合わせた、アテを妄想しながら
嗜むなんざ、少し贅沢な利きエールでもあった。
痛風持ちとはいえ、ブロンドエールの
クオリティは、ビール好きの私にとって、
的を得た醸造製品でもあった。

醸造所でテイクアウトもされているそうだが、
私的には、少しスパイス効く、カリッと揚がった
カレーパンを嚙りながら宮浦本川の川沿いを歩き
瀬戸内の海が広がる景色の中で、
テイクアウトしたエールの品々を、地べたに
座って飲み干したいそんな妄想を抱いてしまった。

大三島ブリュワリーさんご馳走様でした。

今回、ブロンドエールを賞味させて頂いた、
大三島ブリュワリーさん、そして郷土の土産を
態々、愛媛県今治市大三島町宮浦から、
滝野川の地に届けて頂いた杉ちゃんに感謝。
そんな先程でもある。

酒場BETTAKO

昭和56年創業。池袋東口で長きに渡り営み続けてきたBETTAKOは2017年12月に一度幕を下ろし、2018年2月JR板橋駅東口徒歩3分程、滝野川の路地裏で、本格焼酎・樽生ホッピー・数種の日本酒、日替り献立と共に静かに商わせて頂いております。尚、同じ屋号の酒場が御座いますが、当店とは無関係の酒場で御座います。店主敬具