BETTAKO -其の335-

古典酒場編集長、倉嶋紀和子さんをご存じの方も
多くいらっしゃるかと思う今日この頃です。
7月倉嶋さんが執筆され発売されました
口開け酒場でひとり吞みの本を読まれた方が、
態々電車を乗り継いでまでいらっしゃる事に
倉嶋さんのファンの方達に感謝しかないんです。

そんな先日。
本を読まれたお方が、カウンター越しからご質問を
頂戴しまして、本格焼酎や日本酒の仕立てるって、
何通りあるんですか?という内容のご質問なんですよね。

そうですね......。
何通りあるかを詳しく調べた事はないですが、
ここ数年、本格焼酎や日本酒っていろんな味わいの
製品達が世に出てきますよね。
いろんな個性的な味わいを保持したお酒達が
世に出れば出るほど、仕立ての方程式が無数に
あるのは確かなんですよ。
ほら、国分酒造さんの有名銘柄フラミンゴオレンジで
一躍有名になったモノテルペンアルコール系焼酎や
鹿児島香り1号酵母を用いた焼酎って個性的ですよね。

本格焼酎・日本酒メーカー各社いろんな苦労と努力を
積み重ねて今の流行に合わせていらっしゃると思うんです。
なので、各社個性や味わいを求め続ける限り、
僕的にはお酒を仕立てたり、分析したり解析したり
する事って無数に近いほどあるんです。

ただ。これだけは僕のポリシーというか何というか、
美味しいor不味いという評価軸は持ち合わせてないですね。
国内で作られた製品は、国内の穀類と国内のお水と麹菌や
酵母で形成されている訳で、美味しいとか不味いとかでは
なくて、嗜まれた方がそのお酒が、ご自身のその日の気分や
空間によって合うか合わないかだと思ってます。
なので、消費者や酒販店・飲食店が敬遠しがちな不味いよコレ
と言われがちなお酒達の真の姿のポテンシャル変換する事が
僕の仕事でもあるんですよね。

だって、率直な意見として、今後の製品への開発の参考と
なるのかもしれませんが、美味しい・不味いで
かたずけてしまったら、生みの親でもあるメーカーさん達が
悲しむと思うんですよね。
だから僕は、不味いと言われる部分、美味しいと言われる部分を
BETTAKO Laboratory
として、分析と解析を行ってるんです。

分析と解析が無事落とし込んだデータを基に、
ウチは日替わりの献立ですが、その日の献立を食される方に
合わせデータを基に、料理の味付けやお酒の仕立て具合、
そしてその日の天候や一人客なのか、複数客なのかを判断して
料理とお酒を微妙に変化させながらお出ししてるんですよね。
なので、何通りありますか?という質問は、僕にとって
そのお答えの方が難しかったりもします。

飲食店たる者。
飲と食を融合させて飲食店な訳なので、食と酒はパートナーと
考えてますが、お酒を飲まれない方もいらっしゃると思います。
その時はお酒を飲めない人がお水なのか、ソルトドリンクなのか
見極めて味付けを変化させながら、BETTAKOという空間を
記憶も含めて体感して頂けたら、商い冥利に尽きるんですよね。
ただ直向きに…板橋では珍しい【ガストロノミー酒場】と
言われる事に日々精進と初心感謝で歩ませて頂いてます。

長々と長文失礼しました。
感謝

酒場BETTAKO

昭和56年創業。池袋東口で長きに渡り営み続けてきたBETTAKOは2017年12月に一度幕を下ろし、2018年2月JR板橋駅東口徒歩3分程、滝野川の路地裏で、本格焼酎・樽生ホッピー・数種の日本酒、日替り献立と共に静かに商わせて頂いております。尚、同じ屋号の酒場が御座いますが、当店とは無関係の酒場で御座います。店主敬具