2024.04.14 08:08BETTAKO Laboratory file05所用で立ち寄ったいちき串木野駅で一泊。串木野の恩人達との酒宴もよかろう。鹿児島本線から肥薩おれんじ鉄道に乗り換え、日頃お世話になっている蔵の最寄駅。徒歩で行く事が私には性に合う。社長と梯子酒…。翌朝、再び肥薩おれんじ鉄道に乗り高尾野の駅へと向う小雨の降る朝であった。高尾野駅を降りて国道374号出水高尾野線をシトリシトリと降る雨、高尾野町大久保に佇む蔵までの距離を、街の残影を記憶しながら歩いた。神酒造株式会社、代表銘柄【千鶴】を醸す蔵。社長が満面の笑みで立っていた。【ないのけんいずん千鶴飛来】ないのけんいずんとは?何でもかんでも全てが出水という意味が、瓶裏に記述されている。原料となる、さつま芋や麹米に用いるお米、全てが出水産となるコンセプトの出水の銘酒。...
2023.08.03 06:24BETTAKO Laboratory file04球磨郡湯前町。妻の実家、人吉からくま川鉄道に乗り、51分ほどで終着駅となる湯前駅に着く。球磨郡湯前町の街並みにひっそりと佇むふたつの蔵元。ひとつは焼酎ブームの中、dancyuで脚光を浴びた、豊永蔵を醸す豊永酒造と、もうひとつは極楽という銘柄を醸す林酒造場のふたつが佇んでいる。3年前…。豊永酒造が醸したゆ乃鶴をテーマにBETTAKO Laboratory file01として解析掲載した2020年3月31日でもあった。https://bettako.storeinfo.jp/posts/7999362?categoryIds=2852457今回、8月8日の球磨焼酎の日に合わせ、S女史から託された、湯前町の常圧蒸溜の極楽を少ない時間の中、ポテンシャルを味わっ...
2023.07.05 03:03BETTAKO laboratory file03少しだけ解析を行った先日。友人でもある造り手、そのコンセプトを探る為J.S.P経由で届いた銘柄でもある。瓶蓋を開け、香りを嗅ぎ生で味わってみる。確かに…。麦冠の余韻、樽で寝かせられた風味とのコントラストは、プラットフォームをコンセプトとした全体的なバランスには、まだ試行錯誤が必要にも思える。とはいえ…、風味の中に眠る、微かな苦味と雑味は、確かに彼ならではの仕上げ方らしい。ストレート時の分析結果Am:a+3.75(2.95mm) Kr:ba+3.66(2.54mm) At:b-2.95(3.5mm)
2022.10.05 10:38BETTAKO laboratory file 2JR志布志の駅から南に進路を取る。448号線、時折広がる志布志の海原を、眺めながら菱田川を超えると、その先にひとつの蒸溜場が佇んでいる。
2020.03.31 00:10BETTAKO Laboratory file1妻の実家がある熊本県人吉市。人吉駅から、くま川鉄道に揺られること約43分、終点の湯前駅に着く。国道43号と国道219号の交差点を歩く事7分。創業明治27年、歴史ある蔵が国道沿いにひっそりと佇んでいる。代表銘柄「豊永蔵」。まだ若し頃に訪れた、僕の古いアルバムには「酔って候」という銘柄が、ここ湯前町の代表銘柄だった記憶が今も焼き付いている。お米で造られたから米焼酎だが、時を遡れば16世紀前半に球磨地方と薩摩の地で、焼酎造りが始まった歴史がある。国産米製焼酎は、熊本県でも球磨地方の球磨という地名冠するブランドとして、世界貿易機関(WTO)において、地理的表示の産地指定を受け、世界的に球磨焼酎というブランドが保護されている。現時点、全国における国産米を用いた米...