赤日が続くと、どうも曜日感覚がズレる。
とはいえ、仕込みの仕事量は普段と変わらず。
気がつけば、今宵も路地裏の明かりを
灯す時間となる。
昼の明かりに目立たぬ灯りの早き時間。
古き縁かね。浅草で酒場を営む悪友が
暖簾を潜り腰を下ろす。
どんなに巷が、ガチャガチャと日本酒を
いじり倒そうが、日本酒がもてはやされる
前から、自分の芯を曲げない悪友。
歳は取れど、自分も彼奴も何も変わってない。
どうよ。
焼酎疎遠の地だからこその面白さを伝えた。
一部の酒屋と飲み屋は除き、ブームという
市場に嵐が吹き込めば、その需要度が強まれば、
強まるほど、コロッと手のひらを返すことが多い。
所詮、酒を飾るだけのプライド無き軒屋が
目立つ世の中ではあるが、酒を慈しむ
呑助のために、真っ向から挑んでいる軒屋は、
程よくボカシが効いているほどが、
丁度良いのかもしれない。
確かに…古き縁だわな。
彼奴は日本酒。オイラは焼酎。
酒類は違えど、見つめている方角は、昔も今も
何も変わらず、静かに今を歩み見つめ続けている。
0コメント