BETTAKO -其の195-

弥生の七日迄、週の頭を休店という形で
杭打ちをし商う事は、商い人生初の試み。

とはいえ、週の頭が休みとなれば、
「今と将来」という事を、いくつもの
異なる視点、角度から見つめ直してみると、
気づく事、学ぶべき事が明確に吸収できる。

時短要請という規律の中で、商いを
やらせてもらってるだけでも有難い事
であり、禍の中たわいも無い店の手仕事を
お持ち帰りや食し帰られる客人達に
感謝しかない。
東京に事務所を構える蔵元達は、
禍の中という流れの中、暖簾を潜られ
檜の板越し話を交わせる。
それは現場を見つめるという意味では、
古くからウチの店は丁度良い店ともいえる。
そんな店選びにおいても、古くから
付き合いのある蔵元達にも感謝である。

月曜日。
Next stage?なのかな?
ニッポンの蒸溜という文化を、知識的扱い
ではなく、人にその面白みを発見してもらい
ための扱いなのだろう。蔵元とコンタクトを
取る3日間が今週にあったのは事実。

とはいえ…。

味わいというのは、素人万人受けの
銘柄だけではない。一部のコアなファンが
根付く銘柄が、ニッポンの蒸溜酒にはある。
生産本数の確保、需要の低減など
多くの理由と諸事情が折り重なり、
鹿児島や宮崎も同様、終売などによる
銘柄の終焉…。それは蔵側からすれば、
苦渋の決断という場面も、日本の蒸溜酒には
あるということである。

さて…と。
今週も木曜からSTART。
日々を、甲類焼酎Home。本格焼酎Awayな
ジョホールバルの様な街で、
攻守のバランスが取れた戦略スタイルで、
このニッポンの蒸溜酒、甲と乙の文化を
直向きに挑ませてもらいます。






酒場BETTAKO

昭和56年創業。池袋東口で長きに渡り営み続けてきたBETTAKOは2017年12月に一度幕を下ろし、2018年2月JR板橋駅東口徒歩3分程、滝野川の路地裏で、本格焼酎・樽生ホッピー・数種の日本酒、日替り献立と共に静かに商わせて頂いております。尚、同じ屋号の酒場が御座いますが、当店とは無関係の酒場で御座います。店主敬具