鹿児島県阿久根市波留から滝野川の地に
届いた先発隊出荷分20本は4月下旬の事だった。
東京都内において、蔵元といち飲食店の間で
PB(プライベートブランド)製品を作り上げる事は
容易い事ではない。
何故、容易くないのか…。という質問を
カウンター越しに頂戴する事が多い。
まず飲食店は取り引きをしている酒販店の
バックボーンを必要とするのかもしれない。
無論、オンラインで商品を購入できるが、
蔵元↔︎酒屋↔︎飲食↔︎消費者の信頼関係の
サイクルはオンラインに比べ厚みがある。
酒販店の力強いバックボーンの恩恵を受けつつ、
親交の深い蔵元間でPBを作る…それが業界の
スジというSTYLEでもある。
少々話がズレたが、先発隊の20本が残り2本
となった頃、弍番隊の19本が再び阿久根市波留の
地から、東京滝野川の地に届いてくれた。
1か月と少し…一升瓶18本が空となる。
その消費量の速さには、追加注文のお願いで
電話をかけた蔵元の社長も驚いていた。
日本酒の店がひしめき合う集落で、本格焼酎の
専門店が、アルコール度数25度の酒を異例の速さで
提供している事は、蔵元からすれば2003年時の、
焼酎ブームと比較対象になる事だろう。
Chapter1
第一章…それは始まりでもあり、古くから
本格焼酎の聖地と称されるBETTAKOが、蔵元と
スクラムを組み、前へ突き進む始まりでもあると
私も蔵元もそう考えている。
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