酒縁ノ物語 -其の01-

2019年以来の羽田空港。
JAL283便14時15分発出雲行きは、
離陸のアナウンスと共に、
東京の街が遠ざかってゆく。
東京から凡そ791.1kmの場所、
気温24度18時以降は雨の予報の街。

顔も合わさず、口約束でしかない
信憑性の欠けた話し合いは、どうも
私には性に合わず…本当にやるからには、
それ相応の行動と決断が必要な時もある。
初めて訪れる出雲縁結び空港から
リムジンバスに乗り、出雲駅へ…。
駅から程近い場所に今回の宿がある。

さてと…。
一泊2日の荷物を部屋に下ろし、
街並みを散策、広い二車線の公道は、
日曜日なのだろう…車の往来と飲食店の
明かりは少なめの夕刻過ぎ。

路地裏の道も面白い。
早めの歩数で歩けば、汗ばむ陽気の中、
幾つかの飲食店を覗いてみる。

時間帯なのだろうか…。
Google先生に案内された飲食店は、
観光ビジネスの恩恵からか満席の札が
掛けられていた。

さて…どうしますかね。
日が沈んだ今市町を右往左往しながら
意を決した夜が始まってゆく。

【酒縁ノ物語】次号につづく



酒場BETTAKO

昭和56年創業。池袋東口で長きに渡り営み続けてきたBETTAKOは2017年12月に一度幕を下ろし、2018年2月JR板橋駅東口徒歩3分程、滝野川の路地裏で、本格焼酎・樽生ホッピー・数種の日本酒、日替り献立と共に静かに商わせて頂いております。尚、同じ屋号の酒場が御座いますが、当店とは無関係の酒場で御座います。店主敬具