弥生の月。
一通の返事を頂戴した。
この集落に移り6年目が過ぎる。
池袋時代に比べれば、目立つ事なく
夫婦で隠居的に商いをするには、
都心とは異なる、この特殊な色濃い街の
一角で、今も静かに商い続けている。
店主:ウチは他所とは異なる特殊な
酒場ですが…。大丈夫ですか?
そんな弥生の月でもあった。
【楽しき夜に感謝】
ここは静とした昼。夜ともなれば、
住宅街とはいえカラオケの歌声が響き渡る
特殊な街の路地裏酒場。
倉嶋紀和子さん。態々ありがとう。
暖簾を潜られ、檜のL字カウンター角席に
腰を下ろされた。
いろんな話に花を咲かせた晩。
本当にウチのような店で良かったのだろうか…、
そう考えた時もある。
店の取材とはいえ、私からすれば、
酒の将来のかかる取材とも言えよう。
本格焼酎のみならず、人気銘柄が
もて囃し立てられる時代に、無名の酒達を
凛とした空間の中で、酒達本来の味わいを
膨らませてあげる。
無論、人気銘柄や希少性の高い銘柄を
扱えば、商売としては客寄せ楽な事はない。
とはいえ、人気銘柄や希少性の高い銘柄達は、
態々滝野川の土地まで赴いて嗜むまでもない。
何処もかしこも、同じような品々が並べる
よりも、無名とは言わせない…私なり
酒に対するプライドがあるのだろう。
この度、東京スポーツ4月6日発売、
4月7日付けに、ただただ感謝しかない記事が
掲載された。
ありがたい。
倉嶋さんに感謝の路地裏酒場の店主である。
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