2020.03.31 00:10BETTAKO Laboratory file1妻の実家がある熊本県人吉市。人吉駅から、くま川鉄道に揺られること約43分、終点の湯前駅に着く。国道43号と国道219号の交差点を歩く事7分。創業明治27年、歴史ある蔵が国道沿いにひっそりと佇んでいる。代表銘柄「豊永蔵」。まだ若し頃に訪れた、僕の古いアルバムには「酔って候」という銘柄が、ここ湯前町の代表銘柄だった記憶が今も焼き付いている。お米で造られたから米焼酎だが、時を遡れば16世紀前半に球磨地方と薩摩の地で、焼酎造りが始まった歴史がある。国産米製焼酎は、熊本県でも球磨地方の球磨という地名冠するブランドとして、世界貿易機関(WTO)において、地理的表示の産地指定を受け、世界的に球磨焼酎というブランドが保護されている。現時点、全国における国産米を用いた米...
2020.03.11 04:16BETTAKO -其の151-9年前の今日。長女はまだ幼稚園の年長さん。長男は4歳。次男は2歳。亡き父も生きていた。池袋のお店から一度帰宅した…後。初めて体感する揺れの中、みんなの無事を確認し、娘を迎えに行く。空を見上げる。気味の悪い空が、豊島区を包み、気味の悪い風が吹く。近所の壁は崩れ落ち、幼稚園も動揺していた。嫁に、子供達と父を任せた。余震がまた来るから、すぐ避難できるようにお願いして店に向かう。
2020.03.03 20:05BETTAKO -其の150-3月に入り、休校となった3人の子供らはリビングで休校を満喫しております。とはいえ、日々忙しい自分にとっては、子供達と接する機会が少なく、お店を2日間休みした事で、久々馬鹿騒ぎしましたさ。うどんが欲する火曜日。茹であげた讃岐うどん用いて、浅利と合わせ和出汁のボンゴレ仕立て。んー。ではではと、豚バラ肉と長葱を用いて、和出汁を作り、カレー南蛮仕立てに。ご飯にぶっかけても、うどんと合わせてもいいように、あっさりと仕上げた。新ごぼうと挽肉が冷蔵庫にあったので、ごぼうと挽肉を、即席で作った辛味噌と和えて、珍しく嗜む晩酌の肴作り。みんなで、いただきます♪無論……愛犬も、日頃居ない時間に父がいる事で、落ち着きない模様プラスオイラも食べたい!切ない鳴き声。まぁー何はとも...
2020.03.01 03:17BETTAKO -其の149-滝野川の夕刻。商いの明かりを灯す。この時期になると、時折スマホに着信が届く。主要沿線からワンクッション外れた駅板橋。Novel coronavirus 通称2019-nCoVの影響で各イベントが中止になった蔵元達が、こっそりと暖簾をくぐる時期でもある。檜のカウンター越しから、いろんな形で飲み方の注文が入る。自分は造りや知識のプロではない。瓶な中身で眠る、本来の旨味だけを純粋に引き出すだけのスタンスを貫いている。それは日本酒でも焼酎でも同じスタンスである。造りの上での知識なんて必要ないと思っている。酵母がどうで、麹がどうで...。そんなことは自分にとってはどうでもよい。ウンチク垂れ流す暇があるなら、瓶の中身に眠る本来の旨味を引き出す努力に専念する…ただそ...